ステアリング交換

ハイエース

おはこんばんちは。あた岡狂太郎です。

ハイエースのステアリングはφ385もあります。初めて乗ったときはとても違和感があり、マニュアルシフトノブで5速に入れると手がぶつかる時がありました。また、うちは車庫に右寄せで止めるので助手席から乗り降りしている都合、ステアリングは小さい方が運転席に出入りし易いため、ステアリングを交換することにしました。

まずこちらが純正の状態です。径は大きいですが、割りと運転手の方を向いてくれているので乗用車ライクに扱えます。マツダのボンゴブローニーはトラックのように結構上を向いていました。

まずは、エアバッグの暴発を防止するため、バッテリーのマイナス端子を外し、ブレーキを踏んで残った電気を消費させます。
それではステアリングを外します。ステアリングを横から見ると、樹脂の蓋があります。隙間がほぼ無いので、内張り剥がしでは難しいです。薄いスクレーパーを突っ込んでカバーを外しました。
カバーを外すと、トルクスのボルトが現れますので、これを外します。このボルトはポロッと落ちることはなく、樹脂の部品に支えられています。トヨタがこの設計の方が部品代が高くなるけど、組み立ての工数も考えるとこちらの方が良いと判断したのだと思われます。

ボルトが外せるとホーンボタン兼エアバッグがフリーになります。黄色の線がエアバッグ、黒の線がホーンです。
エアバッグ線は、黄色のストッパーを引き上げてから抜きます。ホーン線はそのまま引き抜くだけです。黒の線は、ホーン側も、車体側も抜いて、配線そのものを取り外しました。
ステアリングを外すとどこがセンターがわからなくなってしまうため、ステアリングまっすぐの状態にし、軸の上部にマジックで印を付けておきます。

それではステアリングを外します。真ん中のナットを『緩め』ます。
これはお決まりとなっています。ステアリング本体と車両から出ているスプラインが固着しており、ナットを完全に外してからステアリングを引っこ抜こうとすると力いっぱい手前に引っ張って意図しないタイミングで外れて顔を打つためです。ナットを緩めた状態でスプラインを切り離し、その後にナットを完全に外してステアリングを取り外します。ナットは深い所にあるため、ディープソケットか、エクステンションが必要になります。
もし人力で外せない場合は、ステアリングプーラーというものもあります。過去スバル車ではずれないことがあって使いました。

ステアリングとステアリングボスを用意します。

ボスですが、うちのハイエースはエアバッグが付いています。以前別の車では、エアバッグ付車両にエアバッグ無し車用のボスを加工して取り付け、エアバッグキャンセラーのセメント抵抗を別途用意して取り付けることで、大幅なコストダウンを実現しました。
200系ハイエースも、HKBの適合表を見ると平成16.8~25.11の年式で、エアバッグ無しが品番OT-163、エアバッグ有りがOT-250と、2種類あり、価格が全然違います。もちろんエアバッグ無しを取り付ける方法を調べましたが、Daikeiのここここここで調べた結果、ウインカーリターンピン等の違いがあることから、エアバッグ有り用のHKB製OT-250を調達しました。

エアバッグキャンセラーの抵抗は、エアバッグにつながっていたケーブルに取り付けます。

こちら、左が純正ステアリングに繋がっていたホーン配線で、右がボスキットに入っていたホーン配線です。左の純正品では、社外のホーンボタンに付かないため、端子を切り離して別の端子を取り付ける必要があります。ボスキットについていた配線はカプラーオンで使えるので非常に楽ですし、加工しないため純正戻しも楽です。

ホーン配線を取り付けるのと、エアバッグキャンセラーは抜け防止と絶縁のため、ビニテを巻いておきます。
配線が繋がっている丸い部品、黄色の注意書きがあるものは、ステアリングの配線がステアリングの切り戻しを繰り返しても破損せず正常な接続を維持するための部品で、中にバネが入っています。ステアリングを引っこ抜いた後に角度を変えないよう注意が必要です。もしずらしてしまった場合は、中心位置を復帰させる作業が必要になります。

ボスを差し込んでナットを締め、ステアリングを取り付けます。
その後、ホーンに配線を接続します。ホーンの取り付けははめ込むだけです。

完成です。

ご自愛ください。

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