おはこんばんちは。あた岡狂太郎です。
前回に引き続き、全塗装の準備としての板金修理の後編です。
パテを盛る部分の塗装を剥がしてシリコンオフで脱脂したところまで終わっています。
まずは厚付けのパテです。NEOX板金パテ80が970gに小分けされた物を購入しました。縮みにくいシリーズを選んでいます。
しかし、素人過ぎて硬化剤が付いていない商品を購入してしまい、追加で硬化剤を購入しました。硬化剤はこのシリーズ共通なので、薄付のパテにも使用します。硬化剤の小分けも売っていましたが、高くてもチューブのままの方が使いやすいと思います。

主剤に対して硬化剤を1~3%で混ぜるそうで、これが難しいのですが、メーカーのカタログにパテの種類ごとに硬化剤を混ぜた後の色見本があるので、それを参考に調整しました。
こちらが初めて塗ったパテです。めちゃ難しいです。最初はボディに密着させるためにパテをヘラでしごいて付けます。その後気泡が入らないように、狙った形になるように、ムラができないようにを心がけて作業したいですが、みるみるうちに固まっていくので手際が命。初手は全然ダメでした。

仕方がないので、半硬化で大きく削っていきました。板金作業用のヤスリアタッチメントを使いました。これはある程度面で削るには良いですが、スポンジでできていて多少凹むため、ピシッと面を出すには良くないです。これ以外にネジを回すと反り具合が調整できる大きな物も買いましたが、大きすぎて用途が合いませんでした。

2回目の板金パテ盛りです。1回目よりはましになりましたがまだまだです。何度もやって上達していくしかないです。

ある程度形ができたら、中間パテを買うのが嫌だったので中間パテを飛ばして仕上げ用ポリパテです。
繰り返しになりますが、硬化剤は板金パテと共通です。

パテをこねるには、いらない段ボールが丁度いいです。段ボールを適当な大きさに切ってその上でパテをこねて使い、使いきれなかった固まったパテと共にゴミとして捨てれるため楽です。
ヘラが写っていますが、105mm幅の物を使っています。40mm幅も買いましたが、Aピラーのパテ盛りにしか使いませんでした。広い面は広いヘラでないと作業になりません。

ポリパテを塗って削ったところです。実はこのままプラサフを吹いたら、ペーパー目が目立って仕方なかったのでやり直しています。ペーパーは#400でしっかり粗研ぎの筋が消えるまで研ぐ必要があります。

リアエンブレムが付いていた凹み部ですが、剥がす時にエンブレムを壊してしまったので、出来心でスムージングすることにしました。ディスクグラインダーを使って塗装剥がします。右上のエクボも一緒に作業します。


凹み部分を全てパテで充填するのはパテごと剥がれるリスクが高いため、FRPで大まかに埋めることにしました。
ネットでソフト99のFRP補修キットを購入。

付属のガラスマットを使ったら良いのですが、家に昔買ったガラスクロスがあったので、フロントエンブレムをテンプレートに使って10枚近く切り出しました。ちなみに、リアエンブレムよりフロントエンブレムの方が少し大きく、テンプレートとして使うのに良かったです。

説明書通り主剤と硬化剤を混ぜてクロスを貼っていきます。これも時間との戦いです。
10プライでは厚みが足りなさそうだったので、付属の粉を主剤に混ぜて、FRPパテ+ガラスクロスとして厚みを出しながらFRPを形成していきました。最後表面の凸凹を削りました。


上から板金パテを盛って削り、ポリパテを盛って削ります。


ポリパテを何度か盛って削ったところで、素人だしこれくらいでいいかと思って一旦諦めたのですが、近所の人が冷やかしに来て触り、「色塗ったらこの境目はビシッとでるやろな」と言われてしまったので再度やり直しました。
素人がコツを文字で表現するのが難しいのですが、フリーハンドでパテを盛ってフリーハンドでパテを削る方法は素人に適しません。そこでまずは上図でマスキングしている部分までペーパーで足付けをします。エンブレム中心がパテを盛って一番高くなっているので、エンブレム中心に金属のヘラの端を当て、時計の針が回るようにヘラを回して、まだパテの付いていないボディ部と既にパテを盛った部分の境目にパテが入りながら平坦になるように付けます。ここでは樹脂ヘラはしなってしまうのでダメです。パテ硬化後ヤスリで整えますが、#240ではみ出た部分などどうしても大きく削らないといけないところだけ削り、基本は#400で整えて完了です。
パテ作業が終わったらプラサフ塗装です。大きなエアスプレーガンを使うのが億劫だったので、プラモデル用の小型コンプレッサーとエアブラシを使うことに。

見事にムラになりましたし。表面がザラザラです。ペーパーでザラザラを落とした後、大人しくエアスプレーガンを出して塗りました。

必要な部分はちゃんと養生します。

エアスプレーガンで塗ってマスキングを剥がしたところです。







完全に乾燥してから、#400のペーパーで境界をぼかして完了です。
ご自愛ください。
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