おはこんばんちは。あた岡狂太郎です。
この記事は、3人乗りや2人乗りのハイエースにリアシートを付ける場合や、9人乗りから6人乗りに変更する場合にも役に立つかもしれません。
なお、私もハイエースを購入する時、ハイエース以外の小型貨物も検討しており、前席しかない車両(モデルによって後席もあるもの)に後部座席を付けて乗車定員を増やすのが可能か、運輸支局に問い合わせました。その答えは、同じ車種の後部座席を、同じ場所に付けて、保護棒を付けて、構造変更を受けたらOKとのことでした。強度計算は不要とのことで、明らかに強度が足りないような付け方はNG。フロアに穴を開けてボルト止めしていたら大丈夫と言われました。また、シートベルトは不要と言われました。
ちなみにこれは年式により保安基準が異なりますので要注意です。
さて、本題に入ります。
うちのハイエースはジャストローというモデルで、昔のボンゴのようにフロアがフルフラット(リアのタイヤハウスが出っ張っていない)のが特徴です。しかし、本来の床がフラットなわけではなく、元々出っ張っているタイヤハウスの上部が少し切り取られ、その面に合わせて合板が敷かれた上げ底のフロアです。
つまり、床が高く荷室容積は小さくなっています。シートも高くなった床の上についているので、天井との隙間が少なく、DXのシートからS-GLのシートに交換したことで大人では天井に頭が当たるようになりました。
そこで、シート部分だけジャストローの床を取り除き、シートより後ろは温存する工事をします。
セカンドシートを取り外して、フロアのペラペラのマットを止めている金属モールを取り外します。
今回の作業はプラスねじと六角ボルトの同じサイズを大量に付け外しするので、電動インパクトを使用しました。作業効率が格段に上がります。
ペラペラマットはプラスチックリベットでも留まっているため、内装剥がしで剥がします。
ペラペラマットを剥がすと板が露出します。結構複雑な切り分けになっています。
六角ボルトを全て外し、板を剥がすと上げ底のフレームが見えます。とてつもなく汚いため、フレームを全て外して雑巾がけしました。
セカンドシート後ろ側のキャッチ部分の深さを計っておきます。床側が25mm凹んでいました。一方シート側はキャッチの棒が当たる最上部から下まで25~30の間で、28mmくらいでしょうか?多少余裕が見られていますので、床側は25mmも余裕をみる必要は無さそうです。
下にある本来の床には穴が開いていないため、同じ位置に穴を開けるために、セカンドシートを固定しているボルトの位置を確認していきます。シートの前側の固定ボルトはエンジン後ろの壁から425mmかそれよりちょっと大きいくらい。左右スパンと床の左端から穴までの距離も計っておきます。
後ろのキャッチ受けは片側で前後並んで2本のボルトで止めますが、エンジン後ろの壁から800mmくらいとそこからさらに117mmくらいです。左右のスパンは472くらいです。
シート取り付け部から前の上げ底フレームを取り外した後、測った寸法通りに穴を開ける位置をマーキングします。
マーキングできたらドリルで穴を開けます。いきなり大きいドリルで穴を開けるとずれたり不具合があるので、一旦Φ3くらいでいきます。
スコーンと開くところは開きましたが、ドリルの刃が横方向に持っていかれる所があり、ついには折れました。普通ドリルが折れたら取り除くのが大変ですが、スルッと取れたため、何かおかしい・・・
ルーターで穴を拡張して下を確認しました。何に使うかわからないけど安かったし何かに使いそうと思って買っておいたエアルーターが役に立ちました。
穴を広げると・・・雌ねじが現れました!!!
これは完全にジャストローではないノーマルのハイエースのシート取り付け用の雌ねじです。ネット上の情報や、ハイエースに詳しい車屋さんもネジ穴は無いからバカ穴を開けて裏からナットで固定しないといけないといっていましたが、正確な位置に穴を開ければネジ穴があることがわかりました。トヨタの共通化の考え方でしょう。
穴を拡張し、ボルトが入るようにしました。
シートう後ろ側のキャッチは浮かせる必要があり、床を凹ませる強者もいますが、綺麗にできる自信がないので、スペーサーを入れて浮かせる方法を取ります。
ホームセンターで物色した結果、M10ワッシャとW1/2ナットを用意しましたこれで20mmちょっとのスペーサーになります。
ボルトは元々ついているのがM10×25 P1.25の細目ネジで、長さ25mmに約t3のワッシャが組み込まれていましたので、同じ規格の長さ45mmのネジを用意しました。特殊サイズなので、大きなホームセンターなど、購入できる場所が限られます。
後ろだけ上げると前傾姿勢になってしまうので、前側もスペーサーを用意します。これがスーパーGLのセカンドシートの前側固定部の裏ですが、後ろのようにナット等をスペーサーにするわけにいかない形をしています。
仕方がないので自作しました。9mmのMDF板を切り出して2枚重ねにし、グレーに色を塗っています。
こちらも後ろと同じく20mm長いボルトを用意して止めました。
これでシートは上げ底された床から本来の床に取り付き、高さが抑えられました。
ここでシートより後ろをどうするかで迷いました…薪を載せるためにハイエースを購入しているため、薪をぼんぼん奥には床にしっかりした板を敷きたいがまだその用意が無い。また、ホイールハウスの出っ張りは薪を置くには結構邪魔。そこで、せっかくジャストローモデルで荷室がフラットになっているので、セカンドシートより後ろはジャストローの上げ底を温存することにしました。
床板のちょうど良い位置に線を引き、丸鋸でカットします。切った板を取り付けるとこんな感じで、シート底面と面くらい。
マキタのバッテリー丸鋸は使いやすいし切れ味も良くて気に入ってます。
こんな感じになりました。
セカンドシートより後ろの板ですが、そのままでは具合悪いので、塩ビカーペットを敷きます。ホームセンターで安いのを買おうと探していたところ、ピッタリサイズが端切れで出ていて、とてもお買い得に買えました!180cm幅が長さ2.1mで2,000円の3割引です。古いシートをあてがいながら、車体側の寸法も確認しながらカットします。
フローリング・カーペットを敷いて完成です。
ご自愛ください。
コメント
こんにちは
私もジャストローを車中泊仕様にDIYして愛用しています。
フロアの下にボルトが隠れているのは知りませんでした!!
省かれていると思っていたので、面白い発見ですね。
シートベルトのCピラー裏にも隠れてないかしら?と思ったり。
コメントありがとうございます!かなパパさんのブログはエアバルブを調べていたときにたどり着いた記憶があります。もしかしたら同じ県でしょうか?どこかでお会いしたらお声掛けします。
隠れたボルトはびっくりしましたね。9人乗りのボルトがあるのかとか、色々きになりました。リア用シートベルトですか?普通に追加できましたので、ブログご確認いただければと思います。
こんにちは
リアシートベルトですが、ジャストローとしてのボルト穴は元々開いてるのですが、上げ床の為、標準フロア車より10〜15cm上側なんですよね。
で、結論から言うと標準位置にも床と同様にボルト穴が隠れてました。w
近々ブログアップ予定ですので、ご興味があればご覧ください。
良い結果になったようで良かったです!ファイバースコープいい感じですね。何度か使いたいケースがあったのですが…私も買おうかな?