バッテリーメンテナンス

ハイエース

おはこんばんちは。あた岡狂太郎です。

先日の充電警告灯点灯がありましたので、オルタネーター交換と合わせてバッテリーのメンテナンスをしました。項目は以下の通りです。
・エンジン停車時、バッテリー単体の電圧測定
・バッテリー液量確認、補充
・充電(パルス充電)

車載時にテスターで電圧のチェックをしたところ、12.88Vでした。
バッテリー上部にバッテリーの健康状態を示すインジケーターが付いていますがよくわかりませんというか見えません。
車載状態では、バッテリー液の量は判断つきません。

で、まずはバッテリーを車から取り外しました。トップの画像の通り、日立化成のTuflong Premiumという製品で、S-95/120D26L。本来純正バッテリーは80D26Rなので、容量が多いのが付いてはいますが、なぜかRとLが反対。どうりでプラス極のカバーが合わないはずです。

製造年月日を調べると、210416Tと書いてあるので、2016年4月21日製造ということです。8年4ヶ月前のバッテリーです。
バッテリー液の量は非常に見にくく、後からLEDライトを当てて、バッテリーを揺すると判断できました。バッテリーは6セルあるので、各セルごとに液量を確認したところ、すべてLOWER LEVELよりも低く、ステッカーの上端くらいでした。

車から下ろした状態で電圧は12.78V。この古さでこの液量の状態なら、外したついでに通常は買い替え判断になると思いますが、実験したい興味が湧いたのでメンテナンスして使い続けることにします。
まずはバッテリー液の補充から。バッテリー補充液は、精製水100%のものを入れます。1リットルも2リットルも値段がそんなに変わらないので、共液洗浄なども考慮して2リットルを購入。
バッテリー液は希硫酸水ですが、放電・充電で水分がガスとして放出されて硫酸濃度が濃くなるため、補充液は希硫酸水ではなく精製水です。

この後から硫酸と触れ合う可能性があるため、ゴム手袋とゴーグルが必要です。ちょっとしたことで跳ねますので、手につくと火傷のような症状、目に入ると失明の恐れがあります。

ゴミが入らないよう、バッテリー全体をきれいに洗い、乾燥させておきます。
各セルのキャップを開けます。キャップはステンレス製のパーツトレーに置きました。作業後、キャップが触れていたところは変色していました。怖いですね。

水を入れて行きますが、最初に液量を確認した要領で背面からライトを当てて前面で確認しながら補充液を入れていくのがわかりにくいし難しい。バッテリーの中を覗くと、ベロが垂れていて、この先端がUPPERくらいに見えましたので、ベロ先端が液面に着くまで補充液を入れました。

キャップをして揺らして液面を確認します。UPPERを若干超えましたが、良しとします。
作業前後で補充液の重量を量りましたので、今回の補充量は772mlでした。だいぶ入れましたね。

ここで電圧を計ってみました。LOと出ます。ヤッベー
これはやっちゃった感じですかね。焦りました。もう少し慎重にやるには、バッテリー液の濃度を測定しながら適正な硫酸濃度になるように補充液を入れた方が良いです。

実はこのために、パルス充電器を用意していました。
鉛蓄電池は長期使用によりサルフェーションと呼ばれる物質が発生し、バッテリー性能を低下させます。パルス充電という方法で、サルフェーションを除去することができるようで、この充電器が気になっていました。
日本だとMeltec(メルテック)というメーカーがありますが、ネットの口コミを見たり、Youtubeで複数製品を比較されてる方を見た結果、パルス充電器では中国製の方が性能で勝っているようです。中国製有名メーカーだとLVYUAN(リョクエン)ですが、これは結構高い。調べたところ、リョクエンもパルス充電時は2.5A程しか流れていないようなので、パルス充電のみ考えると大きな電流値の物は不要です。無名な小型の安いやつにしました。購入した物は最大8Aの物ですが、6Aのものでも十分です。
多言語の説明書が付いており、日本語ページのリペアモードの説明には、「約20時間かそこらの最大時間を修復します!」とあります。

まず充電器のコンセントは挿さずに、クリップ端子をバッテリーに接続します。テスターではLOと出ましたが、不思議と認識して12.8Vを指しています。補充液を入れる直前が12.78Vでしたので信憑性はあります。
その後、充電器をコンセントに接続して、Repairモードを選択します。PUL(パルスの意味)が表示され、隣の電池の表示が1→2→3→4→3→2→1と動き、内蔵のファンが回ります。

昼の12時頃に充電を開始し、12時間後くらいに見たらまだ同じ状態でした。心配になります。
心を落ち着けて就寝し、翌朝8時に確認するとENDになっていました。
充電器を外してテスターで計るとちゃんと認識してバッテリー液補充前より高い13.06V。充電したてだからかと思い、2時間後車に乗せた後も計りましたが、ほぼ変化無しでした。

バッテリーが収まる所を見るとなかなか汚く、こんな時しか掃除するチャンスがないので、ボルト3本外して下のトレーを取り外し、洗剤で洗いました。防振のためか細かく千切れたゴムが入っていたので、手元にあったゴムシートを敷きました。

バッテリーを固定し、端子を綺麗にしてから、端子に耐熱導電性グリスを塗って固定して完了。

緊張のエンジン始動は、問題なくかかりました。毎日乗って1週間、調子良く働いてくれています。
この古いバッテリーがどこまでもつか実験してみます。
走行距離110,112km

ご自愛ください。

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