おはこんばんちは。あた岡狂太郎です。
薪作りで、長い木の幹を40cm程の間隔に切っていくのを玉切りと呼ぶのですが、この長さの安定性で薪棚に積んだ時の美しさがだいぶ変わります。
また、長すぎる場合にはストーブに入らないことや、薪割り機で割れないなどの問題も発生します。
これまでは木の棒を40cmほどに切った通称バカ棒と呼ばれるゲージを使い、チョークで切る場所の目印を引いていました。目視でいくよりは寸法が安定するのですが、私が感じているこれのデメリットは以下2つです。
・樹皮の状態によって線が引けない
・連続して何本も線を引いたのに、切ることで木の向きが変わって線が見えなくなる
そこで、市販もされている玉切りスケールを自作してみることにしました。
まずは百均でネオジウム磁石付きのフックを調達。耐荷重は磁石面に垂直方向に2.0kg、水平方向に0.75kgです。開封してフックを回すとネジになっていましたので、加工しやすいです。
アルミのフラットバーに穴を開けるためのポンチと、穴と反対側をとがらせるためのケガキをしています。また、同じくアルミのパイプを切り出します。パイプカッターで仕上がりが綺麗です。今回長さは少し短めの380mmを狙って作ります。
パイプカッターで切ったアルミパイプは、両端にタップを立てます。確かM4だったと思います。
部品の加工が終わりました。部品一覧です。といいつつ、長い方のネジはこのあと頭を切り落として寸切りボルトにしています。フラットバーの左の小さい部品は、フラットバーの穴に入るカラーで、フラットバーより少し厚みがあります。
寸切りボルトを使って、アルミパイプと磁石を接続します。トルクをかけて締められないため、このままだとチェーンソーの振動で緩むことが想定されます。そこで、接着剤も併用しました。反対側にはカラーの入ったアルミフラットバーをワッシャで挟み、ボルトで固定しました。
接着剤はこれがいいです。異種金属や、プラスチックと金属を接合する時など、熱膨張率が違う者同士をガチガチに接着すると、年月が経つにつれて膨張・収縮差についていけずに剥がれます。これはしっかりくっつき、適度な柔軟性があるので長持ちします。
使ってみましょう。切り倒して2ヶ月ほど葉枯らしをした確かムクノキ。枝が多いので、玉切りするのにこれまでの棒とチョークでは時間がかかります。玉切りスケールをチェーンソーのガイドバーの根本の方につけました。
玉切りスケールの先端のフラットバーを、枝の端面に合わせ、ガイドバーの根本で切り込みを入れます。その後、ガイドバーの先端で切り落としました。こうすれば玉切りスケールの付け外しをせずに端から定寸でどんどん切り落としていけます。
太い幹部分はこういったことができないので、切込みを入れたら、切込みにガイド先端を合わせてまた切込みを入れる作業を続け、玉切りスケールを外して本切りをしていきます。
ばんばん切って軽トラで運んで、レンタルの電動薪割り機で割りました。
家に12tの手動薪割り機があり、今回4tの電動薪割り機を借りましたが、4tと12tの差は無いです。どちらかが間違っています。電動薪割り機は割りやすい樹種を割ってる限りは非常に作業効率が良く、欲しくなくなりました。
ご自愛ください。
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