おはこんばんちは。あた岡狂太郎です。
ハイエースのハロゲンバルブのヘッドライトは、リフレクターの性能が良いのかあまり暗いと思わなかったのですが、田舎の街灯の無い場所で走ると暗くて怖く感じる時があり、一般的になってきたLEDバルブに交換することにしました。
ハイビームインジケーター不点灯の症状が起きるのが定番ですが、55W同士でハロゲンからLEDに換えた時の情報がなかったので、人柱になってみました。
では早速作業です。グリルを外し、バンパーはずらせる程度にクリップやボルトを外しました。
ヘッドライトユニットを止めているネジは赤丸2箇所。
2本のネジ以外に、車両外側にピンが刺さっているので、手前に引っ張って外します。こじるとピンやヘッドライトユニットが割れるのでまっすぐ車両前方へ引っ張ります。
外すとヘッドライト、スモール、ウインカーの3つにコネクターが繋がっているので、全て外します。
左右とも外した状態がこちら。
ヘッドライトユニットの裏側です。黒いゴムカバーは引っ張るだけで外れます。中にある針金状のバネを外すと、ハロゲンバルブが取り外せます。
今回購入したのは、HID屋というメーカーのMシリーズという55WのLEDバルブです。HID屋でも種類が多いのですが、35Wと55Wでは明るさが全然違い、55Wの中では明るさ控えめな分、価格が安く耐久性が高いシリーズで、迷ったらこれを選べばOKと思います。
1型ハイエースの場合はH4 Hi/Loという規格になります。
昔別の車で貰い物のLEDバルブをつけてテスター屋に行ったら、これは光軸取れんわと言われてハロゲンに交換したことがあります。カットラインが出るのが最低条件になるため、こちらの商品のように、ロービーム側の発光源に遮光壁のあるものを選ぶ必要があります。
まずは点灯チェック。これ大事です。左右とも、ロービーム・ハイビームが正しく点くかチェックします。
LEDバルブはファンと配線があるため、取り付け方が特殊です。ブラケット部分を回して取り外します。
なお、このブラケットは、LEDバルブの向きを調整する機構も兼ねていて、後述するリフレクターの縦ラインとLEDを平行に調整します。カットラインの角度に影響するものと考えます。
ブラケットのみをヘッドライトユニットに取り付け、ゴムキャップを取り付けます。
その後、バルブ本体を挿入し、回して固定します。
バルブの向きです。緑線がリフレクターの縦線。赤がLEDバルブの発光面。この2つを平行に調整しないといけないのですが、ブラケットとバルブは無段階ではなく段階的調整機構で、1つ戻すと戻りすぎました。そのため写真の状態、最も締め込んだ状態にしました。
さて、今回55Wにした最大の理由は、55WLEDでハイビームインジケーターが点くかつかないか実験したかったためです。ハロゲンバルブ前提にお話しますと、ハイエースのハイビームインジケーターは、ハイビーム時にロービーム側フィラメントを通って、ハイビームインジケーターの電球に電流を流します。いくつかのネットの情報では、LEDバルブに交換すると消費電力が減るからハイビームインジケーターを点灯させるだけの電流が流れないという説明がされていました。配線見ながら理屈を考えるのも手間だったのと、じゃあハロゲンと同じ消費電力のLEDバルブなら?その答えはネット上探しても見つからなかったため、人柱になってみました。
結果がこちら↓ ハイビームインジケーターは点きませんでした。
改めて回路見て、LEDの特性を考えると当然の結果です。後日ハイビームインジケーターが点灯するよう追加で対応します。
ポン付けで交換したのですが、ヘッドライトすぐ前のガレージシャッターに当たる光の高さを比較すると、右の白く光るLEDの方が若干高いように見えます。
試しに夜走ってみると、やはり高い。光軸調整が必要です。
光軸調整には、250mm以上の長さのNo.2のプラスドライバーが必要です。
家に無いから買おうかと思った時、よく考えると手持ちの超ロングビットと、ストレートで買った充電式ドライバーセット(電動ドライバー)の組み合わせで事足りることが判明。
光軸調整は写真の2箇所の丸部分を回すことで行います。見えている円盤が車両前方方向にギヤ状にギザギザしており、+ドライバーでそのギヤを回します。
赤丸部が上下調整、緑丸部が左右調整です。(写真は助手席側ユニット)
運転席側は見えているので簡単です。引きの画像で赤丸がそれです。アップの画像で矢印部分にドライバーを突っ込んで回します。
助手席側はウォッシャータンクがあるのでちょっと厄介、車両外側から見た画像です。車両外側から矢印部分にドライバーを挿して回します。
壁から数m離れたところに車を置いてロービームを点灯させ、壁を照らすカットラインに養生テープを貼ります。(写真左)
そこから光軸調整ネジを回します。確かネジを締める方向へ回しました。自分的に結構下げました(写真右)
試走した感じ、いいくらいになったと思いました。
明るさの比較写真です。この写真は条件を合わせるために一眼レフカメラのTAvモードで、ISO感度・F値・シャッタースピードを揃えて撮影しています。
かなり明るくなりました。これなら鹿にも早く気づけそうです。
ただし、対向車の運転手に光が当たると大変迷惑になりますので、オートレベライザーのついていないこの車両はどうしたら良いか考えます。
ご自愛ください。
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