マニュアルミッションオイル交換

ハイエース

おはこんばんちは。あた岡狂太郎です。

6型で5MTが廃止された200系ハイエースですが、そもそもマニュアルを好んで乗る人が少なく、ネットではミッションオイル交換の情報がほとんど出てきません。うちの10万キロに近づく1型のマニュアルミッションオイル交換をしたので、紹介します。
ミッションオイル交換は車両の割りと中央に潜り込む必要があるため、まずは車を持ち上げます。うちはクイックジャッキを使っています。ボルトが固く作業中に車が揺れることもあり大変危険なので、油圧ジャッキだけでは作業しないようにしてください。
ミッションオイルはエンジンオイルより硬いため、冬場は走行後の方が温まっていて抜けが良いです。今回夏のため冷間時に作業しました。

下に潜ってミッションを見ると、左右に分かれてフィラーとドレンがあります。予め5-56的なスプレーを吹いておきました。

運転席側にドレンボルト
助手席側にフィラーボルト

フィラーから外し、オイルが入れられる状態をつくってからドレンを外してオイルを抜くのがセオリー。フィラーがやたらと固かったですが、ラチェットで緩むレベルでした。
レンチサイズは対角24mmなので、一般的な車の整備ではあまり使わないサイズです。持ってない場合は作業前に準備が必要です。また、24mmクラスとなると、ラチェットへの差し込み角が1/2が主流になるため、変換アダプターの要否も確認がいります。

フィラーが外せたら、ドレンを外します。外した途端に勢いよくオイルが出てきます。色はあまり黒くはないですが、鉄粉が混ざっているように見えます。
少しでも古いオイルを抜いてスッキリしたいので、フィラーからエアーで吹きました。これが結構効果があり、ドバドバっと追加で出てきます。

左がドレンボルト、右がフィラーボルトです。ドレンすら磁石がついていないのにびっくりです。
写真のようにフィラーの方がアルミのパッキンが貼り付いて落ちてこなかったため、マイナスドライバーとプライヤーで外しました。
パッキンは念のため純正部品を用意しました。
トランスミッションフィラプラグガスケット
品番:90430-18008 価格:242円(税込)×2

オイルは指定がAPI GL-3 SAE 75W-90を2.2lとなっております。粘度を固くするとギアの入りが悪くなりがちなので、粘度が同じでオイルグレードの高いGL-5のRED LINEの全合成75W90を3ボトル用意しました。946ml/ボトルです。
ギアオイル系の注入方法は、専用の注射器は使わず、安物の灯油ポンプの先を適度にカットした物を使っています。
フィラーの口から漏れてきたらストップということなのですが、注入する器具の径がフィラーの穴ギリギリだと、液面がフィラーの高さを超えても漏れてこないことがあります。そろそろかなと思ったら、適宜ポンピングを止めて、器具をフィラーから抜いて確かめることをお勧めします。

フィラーから漏れてきたところで、フィラーボルトを締めて完了です。
ミッションオイルのドレン/フィラーボルトの締め付けトルクの情報が出てこなかったのですが、頭のサイズが同じデフのドレン/フィラーボルトが59N・mだそうですので、トルクレンチで同程度に締めておきました。

納車からずっとできていなかったミッションオイル交換ができてスッキリしました。
ギアの入りも少し良くなり、スコッと感が出ました。

交換時走行距離98,533km

ご自愛ください。

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